凸版印刷株式会社は2021年2月8日、SDGsバリューチェーン全体をワンストップで支援する事業部門横断SDGs支援専門チーム「TOPPAN SDGs Unit」を編成し、活動を開始したと発表した。本ユニットの編成を全国の事業部門まで拡大し、顧客企業に順次サービス提供を実施していくとともに、ビジネスによるSDGs貢献を図っていきたいという。
全体の設計から施策実行まで、それぞれの課題を支援
凸版印刷では、2019年に策定した「TOPPAN SDGs STATMENT」において、経営へのSDGsの統合と取り組み強化を宣言した。さらに、2020年11月に「TOPPAN Business Action for SDGs」を策定。SDGs達成に向けて重点的に取り組む分野を特定、ビジネスによるSDGs貢献の促進を図ってきた。一方、社会全体でも持続可能性に対する関心は高まっており、多くの企業がSDGsへの取り組みを開始している。しかし、企業の中には「戦略策定から進捗、結果の配信までのSDGsバリューチェーン全体を設計することが難しい」、「設定した目標の達成に向けたさまざまなアプローチの中で、どの選択が最適かわからない」といった課題も生まれているようだ。
そこで今回、同社は事業におけるSDGs貢献の一環として、取り組みにおける課題に対応するため、SDGsバリューチェーン全体を支援する専門チーム「TOPPAN SDGs Unit」を編成。本ユニットにより、「企業特性に合わせたSDGs戦略の策定」や「“ものづくり×DX”による課題への最適なアプローチ支援」、「ステークホルダーとのエンゲージメント強化を図るコミュニケーション支援」など、SDGsバリューチェーン全体の設計から効果的な施策実行までをワンストップで支援していくという。
組織をあげてSDGsに向けた取り組みを行う企業も多いが、さまざまな場面で困難や迷いが生じることもあるだろう。企業単独ではなく、関係するステークホルダー全体の視点から、今後も自社にできることを考えてみてはいかがだろうか。