株式会社イーヤスは2020年12月、「週5日テレワーク勤務する会社員と健康管理」の調査結果を発表した。調査期間は2020年12月15日~17日、東京都在住で週5日テレワーク勤務をするビジネスパーソン110名より回答を得た。これにより、出社時と比較した健康面やメンタル面への影響等が明らかとなった。
大半が「テレワークになって体を動かす時間が減った」と感じている
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、テレワークが急激に普及している。出社勤務からテレワーク勤務に移行したことで、健康面やメンタル面に影響はあったのだろうか。はじめに、「出社時と比べ、テレワークでは体を動かす機会が減ったか」と尋ねた。その結果、「かなり減った」が41.8%、「減った」が29.1%と、約7割が減少したと感じていることがわかった。体を動かさなくなり、「肩こり、首のこり」などに影響が
次に、前設問で「かなり減った」、「減った」と回答したビジネスパーソンに「体を動かす時間が減ったことにより生じた影響」を尋ねた。すると、「肩や首のこり」が55.1%と最も多い結果に。以下、「肥満」が48.7%、「眠気が多い」が30.8%と続いた。また、自由回答では「疲れやすい」、「ストレスがたまる」など、運動量の低下によりさまざまな影響を感じている様子が窺える。
減ったのは運動量だけでなく「会話」や「雑談」も
続いて、「出社時と比べて、テレワークで会話や雑談をする時間は減ったか」と尋ねた。その結果、「かなり減った」が35.4%、「減った」が35.5%と、約7割が社員同士の会話の時間が減ったと感じていることがわかった。社員同士のコミュニケーションが減り、孤立感を感じる声も
次に、前設問で「かなり減った」、「減った」と回答したビジネスパーソンに、「会話や雑談が減ったことにより生じた影響」を尋ねた。すると、「ちょっとした不安」が39.7%、「孤立感が増えた」が37.2%、「寂しさが増えた」が25.6%という結果になった。自由回答では「人間関係の薄れ」や「情報不足」などの声があがっており、寂しさや孤独感が気になるビジネスパーソンは多いようだ。
6割が健康増進プログラムに興味を示す
最後に、「福利厚生としてオンラインでの健康増進プログラムを利用したいか」と尋ねた。その結果、「かなりそう思う」が20.9%、「そう思う」が40%と、6割が健康増進プログラムに興味を寄せていることが明らかとなった。
出社からテレワークへ移行したことにより、心身ともにマイナス面の影響が出ることもあるようだ。テレワークを行う社員に対し、運動不足解消やコミュニケーション活性化のための施策を、企業として積極的に取り入れていくことが重要かもしれない。