HISと鳥取銀行、業務提携により海外進出を希望する企業のビジネス支援を実施

株式会社エイチ・アイ・エス(以下:HIS)と株式会社鳥取銀行は2020年12月18日、世界市場の開拓を目的とした調査や支援活動のビジネスマッチング契約に合意し、同日よりサービスを開始したと発表した。これにより、海外進出を希望する鳥取銀行の取引先企業に、HISがサポートを実施する。HISが鳥取銀行と海外ビジネス支援に関する業務提携を実施するのは、中国地方において初の取り組みだという。

海外拠点を武器に、新たなチャレンジをサポート

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、世界各地で国境閉鎖や出国制限措置が行われていることなどが影響し、海外渡航は前年同月比で97%以上減少している(※)。これにより、海外出張はもとより、海外での事業展開にも難航する状況が、世界規模で起きている。

これまでHISでは、渡航制限などの影響を受けることなく企業活動を促進できるよう、同社法人営業本部の海外拠点スタッフが顧客企業の要望に対応するサービス「HIS グローバル ビジネス アドバンス(以下、GBA)」を展開してきた。特に、コロナ禍を機に開始した海外リモート出張代行「レンタルHIS」では、営業代行や市場調査、現地視察などを含めた業務代行支援にまで領域を拡げ、日系企業における海外事業の継続や拡大を支援し、ニューノーマルな海外ビジネスを提案している。

そして今回、HISと鳥取銀行が業務提携を締結。鳥取銀行が海外進出を目指す取引先企業に「GBA」を紹介し、HISは現地調査や営業支援など、あらゆるニーズに応えていくという。こうして各地域や企業が抱える課題を解決し、中国エリア企業のビジネスサポート体制を整えていく考えだ。

新型コロナの影響がおよぶ中でも、海外拠点がある企業との連携により、事業を拡大していくことが可能となる。今後の企業発展のためにも、「出国できないから国内で」と視野を狭めずに、海外展開できる策を練ることも重要となりそうだ。

※ JNTO(日本政府観光局):訪日外客数2020年11月推計値を発表 前年同月比97.7%減の56,700人(2020年12月16日)