請求業務の効率が悪いのは経営陣のリテラシー不足が要因か? 7割が「ストレスを感じている」と回答

エン・ジャパン株式会社は2020年11月4日、「発注請求業務に関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は2020年10月8~10月12日で、経理や財務、会計、管理に関する部署に所属する全国のビジネスパーソン900名より回答を得た。これにより、自社の請求業務における効率や、電子化に関するビジネスパーソンの意識が明らかとなった。

約4割が請求業務の「非効率さ」実感。最も非効率的なのは?

多方面でデジタル化が進むなか、全国のビジネスパーソンは、自社の請求業務についてどのように感じているのだろうか。

はじめに、「自社の請求業務は、効率が良いと感じるか」と尋ねた。すると、「効率が良いと感じている」が7.8%、「どちらかというと効率が良いと感じている」が15.6%と、請求業務を効率的に行えていると考えているのは、合計23.4%にとどまった。

一方、「効率が悪いと感じている」は11.9%、「どちらかというと効率が悪いと感じている」は26.9%となり、非効率的だと感じているビジネスパーソンは合計38.8%いるとわかった。
請求業務の効率が悪いのは経営陣のリテラシー不足が要因か? 7割が「ストレスを感じている」と回答
次に、自社の請求業務に対して非効率さを感じている回答者に、「特に効率が悪いと感じる業務」を尋ねた。その結果、最も多かったのは「押印業務」で、49%にのぼった。以下、「請求書の印刷や封入、投函などの作業」が45.3%、「請求書の管理や保管」が45%と続いた。
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約6割がリモートワーク中に出社した経験あり

続いて、「リモートワーク期間中、発注請求に関連した業務で出社した経験があるか」を尋ねた。すると、「経験がある」との回答は58.4%におよび、半数以上が出社する必要があったと判明した。
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約7割が「支払いや請求業務を負担に感じる」と回答

次に、「支払いや請求業務の作業負担により、ストレスを感じることがあるか」と尋ねた。すると、「毎月ストレスを感じている」が27.1%、「作業が多い月のみストレスを感じている」が42.4%に。約7割にのぼるビジネスパーソンが、何かしらのストレスを感じているとわかった。
請求業務の効率が悪いのは経営陣のリテラシー不足が要因か? 7割が「ストレスを感じている」と回答

ペーパーレス化に取り組む企業は約4割。導入コストが問題か

続いて、「自社では発注や請求業務のペーパーレス化(電子化)に取り組んでいるか」と尋ねた。その結果、「取り組んでいる」が13.2%、「どちらかというと取り組んでいる」が28.4%で、合計41.6%の企業で取り組みが進んでいると判明した。

一方、「取り組んでいない」は53.1%となり、紙ベースの発注請求業務が続いている企業が半数以上におよぶ結果となった。
請求業務の効率が悪いのは経営陣のリテラシー不足が要因か? 7割が「ストレスを感じている」と回答
次に、「自社でペーパーレス化に取り組んでいない理由」を尋ねると、「導入コストの問題」(29.5%)が最も多かった。次いで、「紙の方が安心」(26.6%)、「経営陣のITリテラシー不足」(21.1%)という結果に。「その他」の部分には、「各担当が請求書を出すから」、「役所が電子化しないと難しい」など、作業プロセス上難しいという回答が寄せられた。
請求業務の効率が悪いのは経営陣のリテラシー不足が要因か? 7割が「ストレスを感じている」と回答

6割超が「ペーパーレス化により業務負担が減る」と回答

最後に、「ペーパーレス化により発注や請求業務が楽になると思うか」を尋ねた。すると、「楽になると思う」が25.1%、「どちらかというと楽になると思う」が38.1%と、「楽になる」と感じているビジネスパーソンは6割以上にのぼることが判明した。
請求業務の効率が悪いのは経営陣のリテラシー不足が要因か? 7割が「ストレスを感じている」と回答
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、在宅勤務を行うビジネスパーソンが増えたのは周知のとおりだ。発注請求業務においても、ペーパーレス化に取り組む企業が増加しているだろう。まだ対応していない企業では、この機会に取り組んでみてはいかがだろうか。