株式会社ラーニングエージェンシーは2020年10月23日、「経営者が影響を受けた書籍」に関する調査結果を発表した。調査期間は2020年9月23日~10月12日で、全国の経営者100人より回答を得た。経営者が社会人になってから、成果を出すまでに感化されたという書籍と著者を紹介する。
上位には、日本人著者による自己啓発本が
近年、スマートフォンやタブレットなどが普及し、インターネットコンテンツでの情報収集がメインだという人も増えている一方で、今でも読書によって情報や知見を得る経営者は多いようだ。本を読むことで身につく、語彙力の形成や想像力の強化は、企業経営においても重要な役割を持つといえる。それでは、経営者はどのような書籍に影響を受けているのだろうか。まず、社会人になってから影響を受けた「著者」を尋ねると、1位が「稲盛和夫」、2位が「スティーブン・R・コヴィー」、3位が「ピーター・ドラッカー」となった。また、6位には「松下幸之助」がランクインしており、稲盛氏、松下氏といった先人の経営者をロールモデルとして、考えや生き方、気付きなどを得ている様子がうかがえる。
また、具体的な「書籍名」を尋ねると、1位が『7つの習慣(スティーブン・R・コヴィー)』、2位が『生き方(稲盛和夫)』、3位が『人を動かす(デール・カーネギー)」と続いた。これらの共通点として、持続的な成功に向けた戦略・組織作りの原理原則に触れられた書籍であることがあげられる。経営者は「識者やコンサルタントの視点」や「ロールモデルとなる経営者の考えや生き方」などの気づきを読書から得ている様子が見えた。
書籍に記されたさまざまな視点の経験が、今後の成功につながるヒントまたはエッセンスとなるのだろう。これまでに読んできた著者以外の書籍を読むことで、新たな知見や発見を得られるかもしれない。