社内コミュニケーションは「褒め合い」を優先、20代の約6割が上司や同僚のブログを読みたいと回答(ウォンテッドリー調査)

ウォンテッドリー株式会社は、自社で展開するアプリ「Wantedly People」の利用ユーザーを対象に「働き方に関する調査」を2020年8月6日に実施した。実施期間は同年5~7月。延べ61,815名からの回答を得た。これにより、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた働き方や社内コミュニケーションの実態が明らかとなった。

約7割が「在宅で働くなら地方在住もアリだと思う」と回答

新型コロナウイルス感染症拡大は、ビジネスパーソンにどのような影響をおよぼしているのだろうか。はじめに、「在宅で働くなら地方移住もアリだと思うか」(調査期間:2020年7月8~14日、回答者数:16,349名)と尋ねたところ、「YES」の回答が71%にのぼった。年代別に見ても平均は約7割と、年代による地方移住に関する考え方に、大きな差はないようだ。
社内コミュニケーションは「褒め合い」を優先、20代の約6割が上司や同僚のブログを読みたいと回答(ウォンテッドリー調査)

勤務時間の増加は年代や職種によって大きな差が

続いて、「コロナで勤務時間は増えたか」(調査期間:2020年5月27日~6月2日、回答者数:18,764名)に対して、「増えた」との回答は、20代が39%と最多で、60代の23%と比べて約1.7倍という結果に。職種別に見ると、経理が50%と最も多く、営業は25%と経理の半分にとどまり、年代や職種によって、差が大きいことが判明した。
社内コミュニケーションは「褒め合い」を優先、20代の約6割が上司や同僚のブログを読みたいと回答(ウォンテッドリー調査)

コンディション把握ツールの導入は職種によってバラつき

続いて、「チームのコンディションを把握するためのサービスを使っているか」(調査期間:2020年6月3~9日、回答者数:15,443名)を尋ねた。職種別で見ると、「マーケティング」が30%と最多の回答。最も少ない「経理」の8%と比べて、約3.8倍という結果となった。

さらに業種別では、「通信情報業」が22%で最多。最も少なかったのは「医療・福祉」で、導入率は9%にとどまった。テレワーク体制が今後ますます進むと見られる中、チームのコンディションをどのように管理するかは、課題の一つと言えそうだ。
社内コミュニケーションは「褒め合い」を優先、20代の約6割が上司や同僚のブログを読みたいと回答(ウォンテッドリー調査)

全職種の半数以上が、同僚との関係作りに「褒め合い」を優先

次に、「同僚との関係作りでは褒め合いと競い合いのどちらを重視するか」(調査期間:2020年6月10~16日、回答者数:11,789名)と尋ねた。「褒め合いを優先する」との回答を職種別で見ると、「マーケティング」が78%と最多で、「エンジニア」が77%、「経理」が70%と続いた。どの職種でも、半数以上が競い合いよりも「褒め合い」を重視している傾向にあることが明らかとなった。
社内コミュニケーションは「褒め合い」を優先、20代の約6割が上司や同僚のブログを読みたいと回答(ウォンテッドリー調査)

上司や同僚のブログを読んでみたいと感じているのは「若年層」や「人事系職種」に多い傾向

最後に「上司や同僚のブログがあったら読んでみたいか」(調査期間:2020年6月17~23日、回答者数:18,738名)を尋ねた。「読みたい」との回答を年代別に見ると、「20代」が60%と最多。続いて、「30代」が43%、「40代」が39%という結果だった。

職種別で見ると、最多は「人事」の44%。「マーケティング」が38%、「経理」が36%と続いた。会社の思いやメンバーの声を聞きたいと感じているのは若者や人事系職種が多く、ブログを通して相手を知ることで「コンディションの把握」や「褒め合い」につなげたいと感じているのかもしれない。
社内コミュニケーションは「褒め合い」を優先、20代の約6割が上司や同僚のブログを読みたいと回答(ウォンテッドリー調査)
新型コロナウイルスの影響に伴い、在宅勤務への変更を余儀なくされたビジネスパーソンは多い。相手の様子がわからない業務体制では、上司だけでなく部下もストレスに感じることがあるだろう。今回の調査結果で判定した「褒め合い」を優先する関係構築は、職場内のコミュニケーション体制を整備するうえで欠かせない要素になりそうだ。