コロナ禍で「働き方」や「マネジメント」はどう変化した? 上司が思う「マネジメントの3大課題」が明らかに

株式会社経営者JPは、2020年6月16日、「新型コロナウイルスの影響による『働き方』や『マネジメント』の変化に関する意識調査」の結果を発表した。対象は経営者および人事に関わる男女73名で、期間は2020年5月28日~6月5日。これにより、新型コロナによる働き方への影響だけでなく、マネジメント上での変化や課題が明らかになった。

新型コロナにより働き方に変化があった企業は9割超

新型コロナウイルスの影響により、事業方針や体制の変更を余儀なくされた企業は多いだろう。働き方やマネジメントで、どのぐらいの変化があったのだろうのか。

まず、「新型コロナの影響により働き方に変化があったか」を尋ねると、「変化があった」と答えたのは94.5%にのぼった。具体的には、「社内外会議のオンライン化」(95.9%)、「会食の中止」(87.7%)、「出張の中止」(86.3%)と、接触防止の施策が多く取られたようだ。
コロナ禍で「働き方」や「マネジメント」はどう変化した? 上司が思う「マネジメントの3大課題」が明らかに

新型コロナ対策によるメリットやデメリットは

続いて、新型コロナ対策によるメリットやデメリットについて尋ねた。メリットでは「通勤・移動時間の短縮による時間の有効活用」、デメリットでは「コミュニケーションの希薄化」という意見が多くあげられた。
コロナ禍で「働き方」や「マネジメント」はどう変化した? 上司が思う「マネジメントの3大課題」が明らかに

実施した新型コロナ対策について「ビフォアコロナに戻したい」が7割

コロナウイルスによる長期的な影響が考えられる中、今後の働き方やマネジメントの考えについて尋ねた。コロナ禍によって取り入れた対策に対し「一部は継続し、他はビフォアコロナに戻したい」という回答が68.5%に及んだ。「すべてビフォアアコロナに戻したい」(2.7%)も含めると71.2%にのぼる。一方で「新型コロナ対応策を継続していきたい」と答えたのは34.2%だった。
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働きやすさはそのままに、コミュニケーションはビフォアコロナへ

Afterコロナも継続的に進めたいことは何かを尋ねると、「社内外会議のオンライン化」が76.7%と最多であった。他にも、「在宅勤務への切り替え」(72.6%)、「時差出勤の実施」(64.4%)などが上位を占めた。逆にAfterコロナで元に戻したいことは、「対面での打ち合わせ」(67.1%)、「会食の実施」(60.3%)、「出張の実施」(54.8%)という結果だ。柔軟な働き方はそのままに、コミュニケーションの取り方や接触の場はビフォアコロナに戻したいと感じている人が多いと言える。
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どの役職でも「マネジメントに変化あり」と回答

続いて、新型コロナの影響を受け、マネジメントの仕方に変化があったかを質問すると、「変化があった」という回答は71.2%にのぼった。役職別の回答を見ると、「経営者」は65.9%と答えているのに対し、「幹部・役員クラス」、「課長クラス」は85%前後と、全体数値よりも高いことがわかる。

また、変化の内容を尋ねると、「業務指示を詳細に伝えるようになった」、「意思疎通に手間をかけるようになった」など、部下と意識的にコミュニケーションを取るよう心掛けていることが伺える。
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マネジメントにおける3大課題に対し早急な解決が求められる

最後に、新型コロナの影響により感じた、マネジメントにおける課題を尋ねた。「コミュニケーション不足」、「モチベーションコントロール」、「健康・メンタル管理」の3つがともに56.2%と、最も多かった。どのような解決策を講じているのかを聞くと「コミュニケーション量を増やしてフォローする」、「こまめに成果や進捗報告機会を設ける」といったものがあげられた。
コロナ禍で「働き方」や「マネジメント」はどう変化した? 上司が思う「マネジメントの3大課題」が明らかに
このように、新型コロナの影響により、ビフォアコロナと比べて働き方やマネジメントに大きなスタイルの変化があったことが伺える。Withコロナとして取り入れた対策を、この先継続していくのか、またはもとに戻すのかは、企業によって大きく対応が異なるのかもしれない。Afterコロナ時代を見据え、従業員のニーズや状況に応じ、柔軟に変化させる姿勢が求められそうだ。