コカ・コーラボトラーズジャパン株式会社は、2019年末までに全事業エリア約1万7,000人の社員全員を対象にスマートフォンを配布。2020年より運用を開始したと発表した。働きやすい職場づくりのプロジェクトの一環として実施されたもので、スマートフォンで業務効率化を図り、「スマート経営」の実現を目指すという。
スマートフォンによる業務効率化により、働き方改革を推進
「個々の能力を最大限に発揮する機会の創出」と「業務効率化」を目的に、IT導入による業務のデジタル化を積極的に行っているコカ・コーラボトラーズジャパン株式会社。その一環として、全事業エリアに勤務する社員全員を対象に、2019年末までにスマートフォンの配布を完了。2020年より運用を開始した。スマートフォンによる業務効率化は、「勤怠管理」や「時間管理の徹底」など、人事施策に関連した「働きやすい職場づくりのプロジェクト」のひとつ。IT導入で経営基盤を強化することは、「スマート経営の実現」や「働き方改革の推進」に繋がる。2019年8月に発表した2024年までの中期計画および、新しい企業理念「ミッション・ビジョン・バリュー」のもと、新たな企業文化の創出と成長軌道への回帰を目指すとしている。
スマートフォンの配布により実現できる3つのこと
1つ目は「PCを起動せず、日常業務を専用アプリで完結」できることだ。勤怠管理を例に挙げると、ビジネスシステム本部の社員が開発した出退勤管理アプリ「Clock-In」と、残業申請アプリ「Overtime」を利用することで、外出先への直行や、外出先からの直帰の際も、PCを立ち上げることなく出退勤入力が完了する。2つ目は、「情報収集の簡素化と、全社横断双方向コミュニケーションの実現」。社内イントラについては、業務連絡や社内情報を掲載した社内コミュニケーションツール「WE NET」をアプリ化することにより、「外出先での社内情報収集」や「全社一斉配信メールの削減」に繋がったとしている。また、社内SNS「Yammer」の活用により、組織や場所に関係なく情報発信できる双方向のコミュニケーションを実現したとのこと。
3つ目は、業務効率化を図るための「アプリの運用と開発」だ。「立替費用精算の申請」や「稟議書の承認」などを同一アプリ内で完結できるシステムを導入することで、出張先で発生した経費をその場で精算できる。今後はさらに営業、工場、物流など各部署で業務効率化できる事案を収集し、新しいアプリの開発を進めていくという。
IT導入による業務効率化の推進は、「スマート経営」を実現したい企業にとって重要な経営課題と言える。コカ・コーラボトラーズジャパンの事例を参考に、スマートフォン活用による業務活効率化を検討してみてはどうだろうか。