日本的雇用システムはいかに作られてきたのか。その作り手たちの歴史を把握することは、人事制度改革の流行に流されずに雇用システムの本質を掴むということだと考えます。人事制度の作り手、労使交渉の担い手たちの「歴史的な語り」の中から雇用システムの「全体性」を掴みたいと思います。我々は<歴史的時間>を取り戻すことで、未来の人事制度の設計者となれるのではないでしょうか。2023年に刊行した『日本的雇用システムをつくる:1945-1995』をベースにしながらその要点をお話したいと思います。
【ファシリテーター】学習院大学 名誉教授 / 学習院さくらアカデミー長 今野 浩一郎 氏
提供:ProFuture株式会社
法政大学キャリアデザイン学部、法政大学大学院地域創造インスティテュート 教授
梅崎 修 氏
大阪大学大学院経済学研究科で博士号を取得。政策研究大学院大学オーラル政策研究プロジェクト・研究員を経て、2002年より法政大学キャリアデザイン学部に在職。数々の人材マネジメントやキャリア形成の調査を行う。また、漫画や映画という文化的コンテンツを使ったキャリア論も発信する。日本労務学会副会長、日本キャリアデザイン学会副会長。代表的著書として、単著『日本のキャリア形成と労使関係:調査の労働経済学』(慶應義塾大学出版会)、共著『日本的雇用システムをつくる1945-1995:オーラルヒストリーによる接近』(東京大学出版会)がある。
学習院大学 名誉教授 / 学習院さくらアカデミー長
今野 浩一郎 氏
1973年東京工業大学大学院理工学研究科(経営工学専攻)修士課程修了。 神奈川大学、東京学芸大学を経て学習院大学経済学部経営学科教授。2017年から学習院大学 名誉教授、学習院さくらアカデミー長。
主な著書に、『正社員消滅時代の人事改革』(日本経済新聞出版社)、『高齢社員の人事管理』(中央経済社)、『同一労働同一賃金を活かす人事管理』(日本経済新聞出版)など多数。