働き方改革を推進するシステム選定の秘訣～クラウドを活用したワークスタイル変革と法令順守を～

この講演の「聴きどころ」を教えてください。: 企業の課題解決に向けたIT投資で期待されるのは、業務プロセス改革をはじめとする競争力の強化につながるシステムであり、同時にコンプライアンスやコーポレートガバナンスへの継続的改革が必須となります。
働き方改革に求められる、多様かつ柔軟な働き方を支えるための労働環境の整備において、洗い出すべきポイントは何か、今システムを使って何ができるのか？
労務管理の最適化は、従業員のモチベーションアップを促し、定着率の向上、競争力強化へ大きく貢献します。
システム選定においては、導入後のミスマッチを防ぐため、業務要件およびシステム要件、課題事項を整理し、ベンダーからの提案を募るたのRFP(Request For Proposal：提案依頼書)の作成が重要となります。また、クラウド/ＳａａＳの活用が一般的となった現在、要求事項への新たな観点が必要です。
フレックス勤務制度の導入や適切な残業時間管理など、私どもが実際に携わった労務管理における改善実例を交え、システム選定の秘訣を御紹介します。
貴社の強みや、サービスの特徴をお聞かせください。: 1995年の設立以来、当社は人事と会計を中心としたERPの導入コンサルティングを手掛けて参りました。大手企業に採用されるERPは海外製のものが中心だったこともあり、内部統制や労働基準法の改正への対応など、日本独自の法制度や慣習に対応するフロントシステムとして、当社のノウハウを自社製品化し、サポートサービスを含めて提供するパッケージとして2001年「WiMS」シリーズをリリースいたしました。
当社サービスの強みは、さまざまなERP製品に対する知見とそれらの製品にシームレスに連携する自社開発のフロントシステム、そしてコンサルティングサービスです。
お客さまの表面的なニーズだけでなく、外部環境ともリンクした真のニーズを捉えて、業務改革そのものを支援することにあります。
「フレックス勤務制度を導入したい」「人事考課制度を見直したい」という要望に応え、社内制度改革をサポートするなど、単にシステムをクラウドで提供するだけでなく、お客様と共に上流工程から課題を共有し、最適なソリューションを提供しています。
登壇される方についてお聞かせください。: 勤務管理や経費精算などの、企業の人事・会計業務を支援するSaaS型システムにおいて、商談フェーズからシステム導入フェーズ、サポートフェーズまで一貫したサービスをお客様に提供しています。例えば株式上場を目指す際に、どういった就業規則や給与体系を整えるべきかなど、お客様と一緒になって上流工程から課題を共有し、最適なソリューションを提案しています。
ご参加の皆様へメッセージをお願いします。: 数年に一度のシステムリプレースなど、前任の担当者がおらずノウハウがない、初めて自分が選定を担当する、というケースも少なくないと思います。多くの企業様にシステム導入をしてきた経験から、つまづきやすい点や見逃しやすい課題、必ず確認していただきたい要件など、わかりやすくポイントをご紹介いたします。

講師紹介

佐藤梢氏

株式会社ソリューション・アンド・テクノロジー　クラウドソリューション統括部　WiMS/SaaSビジネスチーム　チームマネジャー

2010年、株式会社ソリューション・アンド・テクノロジー入社。自社開発の人事業務フロントパッケージをクラウドサービスで提供する「WiMS/SaaS」事業の企画および販売促進を推進し、多くの企業に向け勤務管理システムのパッケージ選定支援と、コンサルティングサービスを担当。現在はWiMS/SaaSビジネスチームのチームマネージャとしてSaaS事業戦略をけん引。