2月27日 (金) 16:05 - 17:05
(提供:株式会社ホープス)
人材育成の主軸がOJTと内製化研修にシフトするトレンドの中でも、OFF-JTを完全になくすことは難しい。しかし教育研修会社を使ったOFF-JTは研修効果の持続・定着が感じられず、不本意ながらその目的を「刺激」や「気付き」という抽象的なところに求めざるをえないケースが増えている。これではますます人材育成担当者は教育研修会社を利用しづらくなるばかりだ。
本講演では、タレント・アスリート・プロフェッショナル等、短期間で高い目標に到達する必要に迫られた受講者が、学びを持続・定着させるために活用している「経験価値思考」を紹介。マーケティングの世界で数々の成功を導いてきたこの発想を取り入れた研修はすでに、大手自動車部品製造企業、大手給食事業企業、外資系スポーツブランド企業、他多数が取り入れ始めている。
その多くに携わっているホープスがいくつかの事例をご紹介しながら、人材育成分野の今後の潮流について解説する。
タレントに特化したキャリアデザイン&進学指導事業、プロ野球球団のファーム選手を対象とした「アタマを使ってレギュラーになる」ための研修、日本の伝統芸能が有する学習技術“口伝”を修得してOJTを強化する企業研修など、「成果に結びつく付加価値を創造するチカラ」を武器に、今までにない人材育成の新しいカタチと成果を次々に創り出している。
高島屋在職中に最年少抜擢された社長直轄チーム(ドリーム・チーム)で高付加価値創造のための長期事業計画策定に参画し、後に転身したGIFTベンチャーでは商品開発とマーケティングにより社員1名から社員190名・年商135億円までの成長を主導した経験を持つ。
[ 略歴 ]
1970年東京都生まれ。成蹊大学大学院経営学研究科経営学専攻修士課程中退。株式会社高島屋にてインターネット事業開発担当職、新宿店店舗経営企画担当職、本社営業企画担当職を経た後、Experience GIFTのベンチャー企業に転身し事業拡大を果たして代表職も経験。2010年に独立起業し、時代の変化と要請に則した人材育成の新たなカタチの想像に取り組んでいる。
2000年に共訳し国内に紹介した『経験経済』(パイン&ギルモア著、ダイヤモンド社)は、いつまでも色褪せず記憶に残る商品やサービスをいかにして生み出すか(経験価値の創出)を世に示したマーケティング界の名著。
「経験価値思考」を事業に取り入れ、ブランディングに成功し発展を遂げた企業には「NIKE」「ディズニー」「スターバックス」など多数あるが、近年では医療や教育分野でもこの考え方に関心が高まっている。
講師は、経験価値領域での研究活動を続ける中で、昨今は人材育成領域での経験価値思考の活用にも研究領域を広げている。
他共著に『デザイニング』(電通)、『文化・記号のマーケティング』(国元書房)、『ナレッジマネジメント事例集』(日経連出版部)など。
[ 略歴 ]
1948年東京都生まれ。東京都立大学人文学部卒。株式会社電通および株式会社電通総研研究部長、東京富士大学経営学部教授を経て現職。武蔵野美術大学では「ブランドマネジメント戦略」を講義中。専門分野はマーケティング理論、ポストモダン・マーケティング。2015年1月より株式会社ホープスの「クリエイティブデザイン アドバイザー」