こんにちは、研修講師の宇田川です。
2024年もあと数日で終わりですね。
この1年がとてつもなく長く感じるのは色々な出来事が例年以上にあったためか、物忘れが激しくて1年前のことが思い出せないからなのか、ちょっと不安になっている今日このごろです。
さて、今回のテーマは日本語って難しい、についてです。
いや、私自身は日本語以外はわからないので他の言語と比較ができないのですが、日本語は文章そのものだけでなく、前後の文脈やその場の状況や雰囲気などを含めたハイコンテクスト文化としての難しさがあるように思います。
例えば「わたしはうなぎだ」という文章、これは誰でも読めると思いますが、どのような意味でしょうか?
自己紹介の場面であれば、「わたしは『うなぎ』という珍しい苗字なんです」という意味になりますし、和食屋さんでメニューを見ている場面ならば、「わたしが食べたいのはうなぎ(うな重など)です」という意味になります。(いわゆる「うなぎ文」のことです)
これとは別にこの数年、研修中の様々な設問に対して的外れな回答をする人が増えているように感じます。この状況について統計のお姉さんサトマイさんの動画を見た時に「あ、なるほどそういうことか!」と腑に落ちました。
動画の要約「書いてある文章をあるがままに読まずに勝手に書き換えて、それに加えて登場するワードから独自の展開を妄想してしまう人」
【読解力】社会人1万人以上見て分かった”文章読めない”人の特徴
謎解き統計学 | サトマイ より
(動画の途中からの再生となります)https://youtu.be/t68xHXPzoiI?t=233
最後に今回のタイトルに書いてある~9時10分前って何時ですか!?~についてです。
このような会話があったらみなさんは何時に到着するようにしますか?
「遅刻してお客様にご迷惑をかけないように9時10分前に受付に到着しよう」
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多くの方がお客様との約束が9時なので9時から10分さかのぼった8時50分に受付に到着する、と考えるかと思います。
私自身、8時50分以外の解釈があるとは想像してなかったのですが、『9時10分からさかのぼって9時5分頃に到着すれば大丈夫』と解釈する人が少なからずいるようです。9時の約束に対して10分余裕をみて8時50分に到着するはずが、9時10分の少し前、例えば9時5分に到着したらその時点ですでに遅刻していることになります。
このようなことにならないように9時10分前ではなく、8時50分と表現したほうが理解に齟齬がないということになります。
参考リンクNHK放送文化研究所「9時10分前」? よりhttps://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/term/142.html
と、なんとも取り留めのない内容になってしまいましたが2024年のこぼれ話は終了です。来年、2025年はなんとか第100話にまでたどり着ければいいなと思っております。
1年間ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします、良いお年をお迎えくださいね(^^)!
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