こんにちは、研修講師の宇田川です。
今回は2024年の東京都都知事選の投票日まで3週間を切った時点でちょっと思うこと、です(政治ネタではございません)。
ビジネスにおいて「ゲームチェンジャー」と言われる新たな視点でのビジネスモデル構築に知恵を絞るのは資本主義下の競争では必然です。言ってしまえばビジネスは弱肉強食の世界なので、競合よりも強いビジネスモデルを構築した会社が勝ちます。
しかし、そのためならば何でもやっていいかというとそんなことはありません。「法律」と「倫理」「道徳」に反してはいけない、という大前提があります。得意げに「法律に違反はしていない」と主張するのは『遠足のおやつにバナナは含むか?』の議論のようなものですね。
全てが法律やルールによって明文化されているわけではありません。そこで、社会を構成する一員として倫理・道徳が必要になってきます。
で、厄介なのがそれぞれの定義です。goo辞書を紐解く(ググる)と、、、
倫理:人として守り、行うべき道。善悪・正邪の判断において普遍的な規準となるもの。
道徳:人々が、善悪をわきまえて正しい行為をなすために、守り従わねばならない規範の総体。
とあります。(定義はいろいろとあるようですが、今回は国語や語源の話ではないのでこの定義で話を進めます)
私が感じたキーポイントは、
倫理:人として〜(人が単数形)・・・自分自身の判断軸
道徳:人々が〜(人が複数形)・・・善悪の判断は組織、社会、国による
、、、になるかと思います。
すなわち、人としてそれぞれの価値観による判断は色々あるけれど(=倫理の話)、組織や社会においてソレはやってはダメだよね(=道徳の話)という事かと思います。ビジネスにおける「ゲームチェンジャー」は社会に有益であるという道徳観で認められますが、その反面、東京都都知事選のアレコレは道徳観が欠落した倫理観の暴走という印象です。
それぞれの賛否について私は判断できませんが、企業向け研修(特に管理職層)では、商道徳について『三方よし※』の話をすることが多いです。
※「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の総称
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