4月新入社員研修の仕込みに追われている研修講師の宇田川です。
今回は「管理職になりたくないエンジニア」についてです。
中堅エンジニアが管理職になりたくない理由としてよく耳にするのが、
・権限のわりに責任が重い(責任と権限のバランス)
・仕事量に対する報酬が低い
・組織マネジメントよりもエンジニア(プレーヤー)で有り続けたい、など
といった内容で、なるほどそれぞれ一理ありますね。
私はこの問題の本質的は「当事者に管理職としての素養があるか(名プレーヤー名監督にあらず)」に収束すると考えております。考えてみれば当り前の話かもしれませんが、組織をマネジメントするのも、エンジニアとして価値を創出するのも役割が違うだけで組織に不可欠なものです。適材適所であることを鑑みれば「マネジメント=管理職として出世する」ではないはずです。
にも関わらず、エンジニアを極めた次のステップ(=出世)として組織マネジメントをするというキャリアパスの考え方が管理職になりたくない中堅社員を増やしている一因ではないでしょうか。
エンジニアとして優れた功績を出すことを管理職への条件としている限り、エンジニアとして優秀な中堅社員が管理職になりたくないというジレンマは続くでしょう。
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