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研修講師のこぼれ話85話~企業の不祥事と「MBAの誓い」~

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2023年07月27日

今年の夏も暑いを通り越して「熱い」ですねー!
オンライン研修はコロナ禍のみならず、熱中症対策にもいいなと思っている研修講師の宇田川です。
さて、またもや企業(社名は伏せます)の不祥事が発生しました。突っ込みどころ満載の記者会見はさておき、かなり気になったのは経営陣にMBAホルダーがいることです。

私が卒業したビジネススクールでは経営における倫理道徳を学ぶ機会が何度もありました。不祥事を起こしたこの企業のMBAホルダーは倫理道徳を学ばなかったのでしょうか!?こんなことでMBAホルダーが不祥事の温床みたいな目で見られると思うと、あまり良い気分はしませんね。

今回はMBAで倫理道徳を学ばせるに至った1冊の本がありますので紹介いたします。


___以下、Amazonから転記___
『MBAの誓い‐ハーバードビジネススクールから始まる若きビジネスリーダーたちの誓い』
マックス・アンダーソン (著), ピーター・エッシャー (著), 岩瀬 大輔 (監修), 青木 創 (翻訳)

「経営者たる私の目的は、人々と資源を集め、ひとりでは作り出せない価値を生み出すことにより、大きな善のために尽くすことにある。それゆえ私は、自分の事業が社会のために長期に生み出せる価値を高める方法を探す。
社の内外、また現在と未来の人々の幸福に、自らの決断が広く影響を及ぼしうると理解する。さまざまな関係者の利益を調和させるとき、私は困難な選択に直面するだろう……」

「MBAの誓い」のはじまりであり、2009年はじめにマックス・アンダーソン、ピーター・エッシャーらハーバード・ビジネス・スクールの学生チームが作り出した。

金融危機やバーナード・マドフの巨額詐欺事件等により、MBAが中傷されるのを彼らは目にした。MBAが多数を占めるビジネス・リーダーたちが、自分の利益しか顧みていないように思えたために、人々の怒りの矛先となった。多くの人々が、ビジネス・スクールやMBAの学位の価値に疑いの目を向けるようになった。

この誓いはハーバードを超え瞬く間に広がり、最終損益だけでなく社会にも配慮する新世代のリーダーたちの世界的な運動になった。医学生が医師になる前にヒポクラテスの誓いを立てるのと同様に、いまや数千名のMBAの卒業生が、正直と誠実に行動すると誓っている。

本書はMBAの誓いを扱っている。この誓いは、ビジネス・リーダーが危機に直面したとき、それに対応するために構想された。 経済の巨大な地盤をきしませ続け、ビジネスにも私生活にも不安定や分裂や断絶をもたらすこうした亀裂のたぐいを吟味するよう促すことが目的だ。‐本文より
___ここまで___

この本を通じて、研修講師という立場の方々のみならずすべての経営者が改めて倫理道徳について考えてみる機会になればと思います。



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◆「研修講師のこぼれ話」バックナンバーはこちら
http://www.hrpro.co.jp/agora/author/a_vector

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