こんにちは、「受講者との対話を重視する研修講師」の宇田川 摂です!
今回は目標達成を免罪符に倫理道徳から逸脱・暴走するリーダー達についてです。
管理者向けの研修では「目標管理」について講義をします。そして、管理職達はその内容に基づいて実務での目標を設定し、部下の尻を叩いて達成させようとする。程度の差こそあれ、どの会社でも目にする光景ではないでしょうか?
しかし、「目標達成」を免罪符に倫理道徳から逸脱・暴走するリーダーが少なからず存在します。
・目標だけ勝手に設定して、至るまでの方法は部下に丸投げ。
・目標達成が怪しくなってきた部下を精神的に追い込んむことが仕事だと思っている。
・「目標達成以外の報告はするな」と突き放す。
・「数値達成しなかったら腹切れよ」と脅す。
・見かけの目標達成のために粉飾決算をする。 などなど
更にその矛先は下請けやOEM先にも向けられます(以下、ほぼ実話)
・ウチの利益目標を達成するために下請けは利益ゼロでもマイナスでもやれ。
・部品の納期は弊社が言う通りに徹夜してでもやれ、無理でもムリと言うな。
・(OEM先に対して)弊社に納品する製品は部品毎のコストまでオープンにしろ。
・飛行機をチャーターしてでも今日中にすべての製品を納品しろ。
なぜ、こんなことになってしまうのか?
管理職向けの研修の多くが「目標を設定すること」の大切さに時間を使い、『目標を達成するためのロジック設計』にあまり時間を使わない傾向にあることが一因だとわたしは思います。
もうちょっと正確にいうと、【研修では様々な業態毎の戦略など教えられないから「御社内で共有してください」で終わらす】ことと【戦術に必要な経営資源を経営者がリーダーに付与しない】この2点に尽きると思います。
ちょっと長くなってしまったので「後編」に続きます。
#目標に対する部下との温度差 #オプション戦略 #失敗基準 #責任の所在
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