こんにちは、「受講者との対話を重視する研修講師」の宇田川 摂です!
今回は新入社員研修に取り入れたいこと(提言)です。
新入社員研修は多くの場合、
・社会人としての心構え
・ビジネスマナー
・ 仕事の進め方、教わり方
などを中心にプログラムされることが多いように思います。
(今でも?未だに?通過儀礼的な内容を取り入れる会社もあるようですが、人財の流動化が進む現代においてはリスク対効果が低いのでやめておいたようがいいですよ)
で、今回の提言は「会社のお金の流れ」を理解する研修プログラムの追加です。
1)会社の創業(資本金を集める、借入をする、株式を発行するなど)
2)商品を作る、仕入れる(1のお金をハラハラしながら使う)
3)プロモーションをする、営業が売りにいく(もちろんお金がかかる)
4)販売経路を確保する(タダではできない)
5)やっと売上があがる(でも、すぐに現金にはならない)
6)お給料を払う(社会保険やら給与計算やらの間接部門も必要になってくる)
7)なんとか現金が入り2)〜6)のサイクルが回りだす(実際はそんなにうまくは回らない)
8)借入金の返済も忘れずに
9)あっという間に年度末で法人税をたっぷり払う(グローバル社会における法人税って!?)
10)残ったお金(内部留保/利益剰余金)は使いたくない気持ちになる
2)へ戻る〜エンドレス
身も蓋もない言い方ですが、社会人になるということは上記のサイクルの中の歯車になるって自覚を持つことなんだと思います。この仕組をきちんと理解できれば自ずとビジネスマナーやら仕事の教わり方の必要性が腹落ちしてくれるでしょう。
逆説的に考えれば、「会社のお金の流れ」が理解できない状態でビジネスマナーやら仕事の教わり方をレクチャーしても新入社員にとっては「会社って思った以上に堅苦しい、旧態依然としたいやな場所なんだな」という思いが強くなるばかりかと思います。
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