前回は、営業チームの業績が落ち込み、なかなか回復しないというお話をしました。
そのようなときに、私が打った手は…。
「人」は、こういう事態に陥ると、過去の成功した時の「考え方や、やり方」へ回帰しようとします。
少なくとも、私の場合は、そうでした。
売れない原因は、メンバーの能力が低い(あるいは足りない)か、やる気の問題だと思っていました。
リーダーが集まる営業会議の場では、「水を飲みたくないメンバーに、いくら泉のそばに連れて行っても無駄だ」というような発言を繰り返していました。
今となっては、失礼な話だと反省しています。
まず、メンバーにトコトン向き合って、自分のやり方を伝授しようとしました。
毎日の日報を基にしたメンバーとの対話(1対1)の時間を使って始めたものの、その時間はどんどん長くなっていきました。
対話の順番が遅くなれば、そのメンバーは帰るのが遅くなりますから、少しでも早く日報を仕上げて、対話をしてもらうというのが、毎日のメンバー間の戦いだったと、後になってメンバーから聞かされました。
しかも、リーダーである私のスタンスがスタンスですから、成果が上がるどころか、メンバーとの距離がだんだん開いていくように感じられ、そのうち虚しさと疲れだけが残るようになっていました。
メンバーも大変だったろうと思います。
なかなか「自分の成功法則が通用しない」ことを素直に認めることができませんでした。
しかし、限界なのは身に染みていました。
※業魂子のキャラクターは、複数の営業リーダーがモデルですが、内容はほぼ実話です。
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