「2017年グローバルリクルーティングトレンド(英文)」をこちらで公開しました。
日本企業が海外へのビジネス展開、現地化を進める中、ますます自社にマッチした優秀な人材を採用し、リテイン(留める)することが難しくなってきています。
また、グローバルの採用シーンではプロフェショナルSNS(LinkedIn)の普及等、日本とは異なるダイナミクスがおきており、世界のタレントマーケットの動向、他社の採用動向を知り、自社にとって最適な戦略を取ることが必須となっています。
LinkedInでは毎年世界の人事・採用リーダーに対して調査を実施しており、グローバルリクルーティングトレンドとして発表しています。本年は全世界3,973名のタレント・アクイジションの意思決定者にご回答頂きました。
本投稿では複数回にわたり、2017年のトレンドのポイントをご紹介します。
第2回目の今回は下記の3つのポイントをご紹介します。
1. 採用のKPI(重要計測指標)
2. 採用チャネル
3. 採用課題
1. 採用の質、採用にかかかる時間がトップKPI
世界の人事・採用リーダーはチームのパフォーマンスを計るKPIとして採用の質、採用にかかる時間、ハイアリングマネジャーの満足度の3点を挙げています。
また、採用の質の測り方については採用された候補者の定着率で測ることが多いようです。
採用にかかる時間については80%のリーダーが2か月以内と回答しています。自社の海外での採用を考えた場合、平均してそれ以上の時間がかかっている場合は採用戦略・手法の見直しを考える必要がありそうです。
2. 社員紹介(Employee Referrals)が最も有用な採用チャネル
質の高い採用を実現するための重要チャネルとしてトップに挙げられたのは社員紹介制度です。それに続き、求人媒体、ソーシャルプロフェッショナルネットワーク(LinkedIn等)となっています。
皆さんの海外拠点における主要採用チャネルはどのような割合になっているでしょうか。弊社がやり取りをさせて頂いているお客様では海外企業の平均に比べ、社員紹介、ソーシャルプロフェッショナルネットワークの活用度が相対的に低いように感じます。
その理由と影響についてぜひご検討ください。
3. 採用の最も大きな課題は競合企業
57%のリーダー達は競合企業とのタレントの獲得競争を採用における課題として挙げています。限られた予算、限られた人員がそれに続きます。ますます効率性的を求めながら、かつ、競合に勝っていく活動が求められています。
第3回では採用チームの予算配分についてご紹介します。
LinkedInでは、「2017年グローバルリクルーティングトレンド(英文)」を公開し、世界最先端の採用業務に役立つ情報を紹介してまいりますので、ぜひこの機会にダウンロードしてみてください。
ダウンロードはこちらから
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リンクトイン・ジャパン株式会社
タレントソーリューションズ 部長
西 勝清 (にし かつきよ)
大学卒業後、シスコシステムズにへ入社。セールス部門にて国内外企業のICTインフラ導入及び構築に携わり、企業のグローバル展開に貢献後、社長室戦略チームにてアジア太平洋地域における事業企画や戦略策定を経験。 LinkedIn Japanに入社し、営業企画を経験後、国内初のタレントソリューションズ部門エンタープライズエンゲージメントマネージャーに着任。国内のグローバル企業を対象にLinkedInのダイレクトソーシング導入から運用体制構築、採用ブランド戦略の策定支援をすると同時に、法人顧客向けイベントの企画運営や販促マーケティング業務にも従事している。 オランダ・エラスムス大学ロッテルダム経営大学院にてMBA取得。
(LinkedInプロフィール:https://www.linkedin.com/in/katsukiyonishi)