こんにちは。
早い企業様では、新入社員研修が始まっています。
ジェックの公開コース(たくさんの企業様にお集まりいただくコース)も、明日29日から東京と大阪で新入社員コースが始まります。
今年の新入社員の皆様は、どのような方たちなのでしょうか。
インストラクター一同、お会いできるのを楽しみにしています。
入社して半年も経つと、だんだんと自分のペースで仕事ができるようになってきます。
しかし、まだまだわからないことや経験したことのない業務も多く、何かと相談する必要もあるでしょう。
ただこの時期になると、「今さらこんなこと聞いてもいいのかな…」という意識が芽生え始めます。
「前に教えただろう」「そんなことも知らないの?」と言われるのでは、という怖さが出てくるのです。
プライドが邪魔をしているのですね。
このように、相談できないと、仕事が滞り、大きなミスにつながることがあります。
大きなミスが発生すると、そのプライドがゆえにモチベーションを下げてしまい、なかなか立ち直れなくなる新入社員もいます。
相談の仕方が悪くて、上司や先輩に良いアドバイスがもらえないこともあるようです。
例えば、「クレームが起こりました。どうすればいいですか?」といった漠然とした相談には、「取りあえず謝るしかないんじゃないの」といったように、漠然としたアドバイスしかできないというのが普通です。
すると新入社員は、「まともに取り合ってくれない」、と悩んでしまうのです。
そこで、相談する際の手順をしっかりと指導しておく必要があります。
「生じている事実」→「それに対する自分の意見」→「自分なりの対策案」→「アドバイスを求める」
「事実」と「意見」が混在して、実態がつかみにくいケースがあると、アドバイスがしづらいです。
また、「自分なりの対策案」が無く答えを求めてこられると、「自分事と考えていないのでは?」と感じさせてしまい、アドバイスにも熱が入りません。
「事実」「意見」「自分なりの対策案」を話した上で、アドバイスを求めれば、上司や先輩も親身にアドバイスしてくれるはずです。
しかし、いくらこのような手順を覚えても、上司や先輩が「私は、今、忙しいんだ」という忙しいオーラや、「今、話しかけるな」といった話しかけるなオーラを出して、ピリピリしていると、なかなか勇気を出して相談することができません。
新入社員が相談したがっていると感じたら、少し手を止めて、「どうした?」と、こちらから声をかけてあげるくらいの余裕がほしいですね。
相談は互いの仕事への生産性を高める第一歩である。
相談しやすい環境がつくられてこそ正しいアドバイスができる。
『行動人』2008年10月号「輝く新入社員の育て方(松井達則著)」第九回より要約
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