こんにちは。
「10年先を切り拓く『経営人材』養成法」も最終回です。
「プラスのエネルギー」を引き出すことが、10年後を創ろうという動機づけにつながるというお話です。
変革期に社内でよく共有されるのは、「今市場は、●●●●で冷え込んでいて・・・」「ライバルとの競争が激化して・・・」など、「今までのやり方では、我々は生き残れないぞ! だから会社も変わっていかないといけないのだ(当然、あなたも変わりなさいよ)」という、マイナスの要因から動機づけすることが多いのですが、あまり得策ではありません。
気持ちも暗くなりますしね。
考えるポイントも「何がいけなかったんだ」という過去の分析から入りがちになります。
ジェックでは、これを「地獄の動機づけ」と言っています。
そうではなく、「今、市場はこう変わっている。お客様に、○○○という価値を提供できるチャンスなんだ!みんなで、○○屋になるための知恵を絞ろう!」と、プラスの要因から動機づけし、自らの可能性にチャレンジする前提をつくると、内発的動機づけにつながり、誇りを持ってイノベーションにチャレンジできるのです。
何をするにも、楽しいのが一番です!
考えるポイントも、これまでのことはさておいて、「これから何ができるようになれば良いか」を考え、その状態を創りだすにはどうすればよいかについて知恵を絞ればいいのです。
そのときに、できるだけ、自分・自社の得意なことを更に伸ばせる策であれば、なおさらよいですよね。
「地獄の動機づけ」に対して「天国の動機づけ」と言っています。
「こうあるべき」や「~せねば」ではなく、「こうありたい」や「~したい」ことを自分で考え、自分で描くこと。
これが、経営人材として育ち、10年先を切り拓くことにとって、大きなエネルギーになることでしょう。
そして、そういう仲間が沢山いること。
これも、未知の世界にチャレンジするためには、心強い味方となるでしょう。
これまで18回の「経営人材」についての養成法を振り返っておきます。
1.経営人材は、マーケティングとイノベーションで、市場と企業の10年先を切り拓くことができる人のことです。(右図)
2.そのためには、「長期・大局・根本・高志」の発想が必要です。(中図)
3.若手のうちから、「1つの軸と4つの視点」を強化し、「長期・大局・根本・高志」の発想ができるようにトレーニングしましょう。(左図)
以上です。
そうこうしているうちに、オリンピックまであと4年をきりました。
「人材」は「人財」。
「未来を切り拓くことができる創造的な人財」を育てるとともに、「価値の共創ができる創造的な組織文化」も同時につくっていきましょう。
*「経営人材」とは、ひとことでいうと、「経営感覚を兼ね備えた人財」のこと。特に、昨今の世の中の動きを考えると、「10年後の市場と自社の姿を描き、自分の想いを持って組織にイノベーションを起こすことができる人財」のこと
ジェック/マーケティングチーム 小倉
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