こんにちは。
今回は、最後のフェーズ「構想力」の判断基準になる「我々は何屋か?」ということについてまとめます。
最近は、企業として市場に提供する価値を明文化している企業が沢山あります。
それをわかりやすく、「○○屋」または「○○業」と表現する場合があります。
例えば、ジェックの場合は、約15年前に「教育課題解決業」から「経営変革支援業」へシフトしました。
「教育課題解決業」であれば、マナー向上だとか、マネジメント力強化など、人材育成上の課題に目を向けトレーニングをしてできるようになることが目的になります。
提供するものも研修中心のご提案となり、ご提案先の多くは人事や各部門の教育責任者です。
「経営変革支援業」になると、理念を実践する経営だとか、需要創造型経営へのシフトなど、お客様企業のあり方やビジネスモデルまで変えるためのご提案をし、お客様と共に経営成果を求めていきます。
提供するのは、「人と組織の意識と行動を変える研修を得意とする変革全体のコンサルティング」で、ご提案先は経営者です。
他の業界でいうと、こういうフレーズを良く見かけませんか?
住宅販売 「旧:住宅販売業」 → 「新:ご家族の夢実現業」
医療機器 「旧:医療機器販売業」 → 「新:患者様の健康を創造するドクターのパートナー」
エネルギー産業 「旧:○○(電力やガス等)供給業」 → 「新:豊かな暮らし創造業」
などなど。
ホームページをみると、だいたいこの「○○屋」「○○業」に相当するフレーズがあります。
このように、「今後我々はどんな価値を提供したい(売りたい)のか?」を明確にし、どうすれば提供できるのかをトコトン考えることで、新しい発想が生まれてくるのです。
そして、この目指す姿をコンセプト化した「○○業」というフレーズは、内発的動機づけにもなり、プラスのエネルギーを引き出す素にもなるのです。
次回は、最終回。
「プラスのエネルギーを引き出し、10年先に挑戦する!」をお届けします。
*「経営人材」とは、ひとことでいうと、「経営感覚を兼ね備えた人財」のこと。特に、昨今の世の中の動きを考えると、「10年後の市場と自社の姿を描き、自分の想いを持って組織にイノベーションを起こすことができる人財」のこと
ジェック/マーケティングチーム 小倉
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