こんにちは。
あっという間に師走です。
街でみかけるクリスマスツリーは、LEDライトが出始めた数年前だと白や青が基調のカラーが多かったように思いますが、今年は、ベーシックな緑や赤やゴールドなどの色が多いように感じます(個人的な感想です)。
今回は、最後のフェーズ「構想力」についてご紹介します。
10年先の未来を描くための思考フレームはいくつもあります。
ジェックでも、数種類の思考フレームを(時には複数の思考フレームを組み合わせて)、お客様の目的や状況に応じてご提案し、ご支援をしています。
その一例を、こちら(ジェックHPに飛びます)で紹介しています。
ここ ↑ で紹介している思考フレーム(CKチャートといいます。CKは「挑戦課題ChousenKadai」の略です)は私も好きで、仕事の方向性を大きく変えたいときには、必ずこのCKチャートを使って、将来像を描き、その実現策を考えています。
最近は、「ビジネスモデルキャンバス(オスターワルダー氏と ピニュール氏が提唱)」もよく使われていますよね(ジェックでは、使っていませんが)。
これらの思考フレームの良いところは、自分の想いや考え、思考のプロセスが、1枚のシートにまとまるため、記入した情報を俯瞰してみることができることです。
例えば、「1.実現したい未来像」を描いたとき、「2.何ができるようになればそれらが実現するか」を書いてみると、単に現状の不具合点のみ書いていると気づくことができます。
また、「3.考えられるリスク」に対する「4.それらを乗り越える実現策」をまとめると、単に、「3.」の対処療法で現状の不具合は解消できても、「1.実現したい姿」には到底近づきそうにない、ということも発見できます。
このように、自分の思考を、順番通りまとめるだけでなく、書いたことを、フレーム間で行き来しながら点検していくことができるのです。
世の中に流通している思考フレームは、多くの人が使い、良いということで残っているものですのでさほど心配はないのですが、未来像を描こうとする場合に、使わない方がよい思考フレームがあります。
それは、“跳び上がるカエル”式の思考フレームです。
その対比として、おススメなのが、タイトルにある“降りてきたサル”式思考フレームです。
●“跳び上がるカエル”式思考フレーム = 現状の問題やニーズ、データから改善を重ねる
●“降りてきたサル”式思考フレーム = 目指す姿を起点に現状何をするか落とし込み変革を起こす
弊社の前任の社長がよく言っていました。変なネーミングですよね。けど、一度イメージが頭に入ったら、忘れにくく便利です。
また、“降りてきたサル”式思考フレームを使っていても、ついつい自分自身が“跳び上がるカエル”の発想に囚われてしまうこともあります。
私も、「降りてきたサル…。降りてきたサル…。」とつぶやき、現状発想に陥らないように言い聞かせながら、CKチャートを回しています。
皆様も、それぞれお気に入りの思考フレームをお持ちになることをおすすめします。
次回は、「我々は何屋か?」ということを考えてみたいと思います。
*「経営人材」とは、ひとことでいうと、「経営感覚を兼ね備えた人財」のこと。特に、昨今の世の中の動きを考えると、「10年後の市場と自社の姿を描き、自分の想いを持って組織にイノベーションを起こすことができる人財」のこと
ジェック/マーケティングチーム 小倉
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