こんにちは。
これまでは、経営人材の背景となる考え方についてまとめました。今回から、養成方法についてまとめます。
前回の復習をしましょう。
一つの軸と四つの視点を強化していくことで、「長期・大局・根本・高志」の発想の土台ができ、この発想が、「マーケティングとイノベーション」に活かされる、ということを整理しました。
つまり、これがそのまま育成の2ステップになります。
第1ステップ
一つの軸と四つの視点を強化し「長期・大局・根本・高志」の発想を磨く→「中核社員づくり」
第2ステップ
マーケティングとイノベーションで、10年先を切り拓く人財になる→「次期経営者づくり」
お客様からは、第2ステップの内容に近いものをご要望いただく場合が多いですが、あえてジェックでは、第1ステップからご提案をしています。
当連載をお読みいただいている方は、おわかりかと思いますが、遠回りに見えて、実は効果が非常に高いのです。
各社の事情で強化層の対象は変わりますが、効果が高い強化層は以下と考えています。
第1ステップ(全員) : 中堅社員(管理職一歩手前)層 ※20才代後半から30才代前半
●自分の成果向上のみならず、上下左右に好影響を発揮する人材として期待されている
●マンネリになったり、将来に不安が出てきたりする時期である。「これからどうしたいのか」という自分の軸・志を考えることで伸び悩みから脱却したり、離職を防いだりすることもできる
●部署を越えた「志を共有できるネットワーク&コミュニティ」ができ、実務での連携や、予期せぬ取り組みが生まれる
●中堅社員の段階で底上げを図っておくことで、第2ステップで選抜する「次期経営者候補」として人財の厚みが増す
第2ステップ(選抜) : ミドルマネジメント層 ※30才代後半から40才代半ば
●マネジメント層として、業績に対する責任感や、意欲が増している
●時代に敏感であり、ライフスタイルが同年齢層でも多様化してきている(多様なアイデアが生まれる)
●まだ「この会社は」「この業界は」「お客様は」「以前は」といった固定観念が確立しておらず、自由な発想ができる
●10年先のプランを立てた時も、まだ自分が在籍しているため、自分事として考えられる
上記のように、長期的な計画で実施できるのが望ましい養成法です。
次回は、第1・第2ステップについて、さらにまとめます。
*「経営人材」とは、ひとことでいうと、「経営感覚を兼ね備えた人財」のこと。特に、昨今の世の中の動きを考えると、「10年後の市場と自社の姿を描き、自分の想いを持って組織にイノベーションを起こすことができる人財」のこと
ジェック/マーケティングチーム 小倉
前の記事へ 05.一つの軸と四つの視点 https://www.hrpro.co.jp/agora/4763
次の記事へ 07.2ステップの位置づけを整理する https://www.hrpro.co.jp/agora/4819
INDEXに戻る https://www.hrpro.co.jp/agora/6073
◆◇◆ ジェックセミナーのご案内 ◆◇◆
●秋の「HRサミット2016 STAGE2」にセミナー出展します。 10/4 tue. 12:35-13:35
10年後の自社を切り拓く「経営人材」を養成する ~市場と自社を知って・掴んで・動かせる人づくりの2つのステップ~
「経営人材」養成について、現場の実例を交えてわかりやすくご紹介します。
http://www.hrpro.co.jp/hrsummit/2016/session.php?smcd=46&scd=2820
●ジェック主催のセミナー各種開催予定です。是非ご活用ください。