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10年先を切り拓く「経営人材」養成法 06.経営人材養成は2ステップで

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2016年09月06日

こんにちは。

これまでは、経営人材の背景となる考え方についてまとめました。今回から、養成方法についてまとめます。

 

◆段階的に養成する

 

前回の復習をしましょう。

経営人材04ジェック

一つの軸と四つの視点を強化していくことで、「長期・大局・根本・高志」の発想の土台ができ、この発想が、「マーケティングとイノベーション」に活かされる、ということを整理しました。

つまり、これがそのまま育成の2ステップになります。

第1ステップ

  一つの軸と四つの視点を強化し「長期・大局・根本・高志」の発想を磨く→「中核社員づくり」

第2ステップ

  マーケティングとイノベーションで、10年先を切り拓く人財になる→「次期経営者づくり」

 

お客様からは、第2ステップの内容に近いものをご要望いただく場合が多いですが、あえてジェックでは、第1ステップからご提案をしています。

当連載をお読みいただいている方は、おわかりかと思いますが、遠回りに見えて、実は効果が非常に高いのです。

 

◆実施のタイミング

 

各社の事情で強化層の対象は変わりますが、効果が高い強化層は以下と考えています。

 

第1ステップ(全員) : 中堅社員(管理職一歩手前)層 ※20才代後半から30才代前半

●自分の成果向上のみならず、上下左右に好影響を発揮する人材として期待されている

●マンネリになったり、将来に不安が出てきたりする時期である。「これからどうしたいのか」という自分の軸・志を考えることで伸び悩みから脱却したり、離職を防いだりすることもできる

●部署を越えた「志を共有できるネットワーク&コミュニティ」ができ、実務での連携や、予期せぬ取り組みが生まれる

●中堅社員の段階で底上げを図っておくことで、第2ステップで選抜する「次期経営者候補」として人財の厚みが増す

 

第2ステップ(選抜) : ミドルマネジメント層 ※30才代後半から40才代半ば

●マネジメント層として、業績に対する責任感や、意欲が増している

●時代に敏感であり、ライフスタイルが同年齢層でも多様化してきている(多様なアイデアが生まれる)

●まだ「この会社は」「この業界は」「お客様は」「以前は」といった固定観念が確立しておらず、自由な発想ができる

●10年先のプランを立てた時も、まだ自分が在籍しているため、自分事として考えられる

 

上記のように、長期的な計画で実施できるのが望ましい養成法です。

 

次回は、第1・第2ステップについて、さらにまとめます。

 

*「経営人材」とは、ひとことでいうと、「経営感覚を兼ね備えた人財」のこと。特に、昨今の世の中の動きを考えると、「10年後の市場と自社の姿を描き、自分の想いを持って組織にイノベーションを起こすことができる人財」のこと

ジェック/マーケティングチーム 小倉 

 

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