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逆風でも、信念を持って人材開発に投資する

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2016年03月28日

当社が中国の現地法人を上海に設立して、6年目を迎えました。
この間は、中国が高成長・投資型の市場から中成長・消費型の市場へと、潮目が大きく変わるタイミングだったと言えます。日系企業、欧米企業、中国企業いずれもが、中国の高成長の時期に一気に投資を拡大し、その果実を得ようとせんとする、ちょうどその時に「新常態(ニューノーマル)」に入ってしまったのです。
せっかく投資したのに、十分なリターンが得られないのは、経営としては苦しい状況です。しかしだからといって、人材育成への投資を控えてはいけません。これから問われるのは設備投資の競争ではなく、経営の品質全体の競争で勝てるか、ということです。つまり、今保有している人の能力や可能性を最大限に発揮させることに成功した企業のみが、勝ち残るのです。
逆風の今こそ、人材に投資すべきです。今企業に必要なのは、自社の人と組織を総点検して、成果が見込める人材開発・組織開発施策に集中することだと思います。そしてことのことは、日本企業が世界にビジネスを広げていく上で、とても大切です。
成長は必ずいつか鈍化します。
成長が鈍化した時に、「経費削減」で人材育成投資を絞るか?それとも苦しい中でも、未来への投資として強化するか?
勝負を分けるのは、確固たる信念を持って人材開発投資を継続することだと思います。

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