こんにちは!HR NOTE編集部です。
前回採用関連で5冊のオススメの書籍を紹介しましたが、今回は「社内教育・研修」にスポットをあてて、オススメの書籍を紹介します。
ぜひご覧ください。
人事職というのは、企業によって業務領域に差があります。
企業によっては採用関連の仕事だけでなく、社内教育や研修を担うこともあるでしょう。
ここではまず社内教育・研修を行う上での3つのポイントを整理いきます。
企業という組織において、個人単位で比較していくと能力やスキル、経験にはどうしても差が出てきます。各個人のもつ得意分野や秀でたスキルの仕事のみをアサインできればいいのですが、組織やチームとして仕事をしていくとなると、なかなかそうはいかないものです。
また新入社員などの若手社員を育てていくことで、将来の会社の重要な仕事やポストを任せていけるようになっていきます。
そのためには、まず各個人に焦点をあてて、個々のスキルアップや能力のボトムアップを図ることで、会社の売上や利益率の向上につなげていく必要があります。
会社の中でずっと同じ業務を繰り返していれば、どうしてもマンネリになりがちです。
またスキルアップができない、成果が出ない場合、従業員のモチベーションが上がらず、会社としてもその社員に対して昇級昇格など新しいステージを用意できなくなります。
スキルアップできる環境を用意すれば、それが成果につながり、そして会社の中での評価につながるサイクルが生まれます。それが従業員満足度を向上させ、離職率の低下にもつながっていきます。
教育・研修の担当者になれば、専門分野以外のことも教えないといけないケースもあることでしょう。
その際、当然知らないことは教えられないため、おのずと専門分野以外に関しても詳しくなっていきます。
教育研修のスキームだけでなく、さまざまな分野の専門的な知識やナレッジも習得できることになるので、会社のためだけではなく、自分の為の教育研修にもなっていくことは、まさに一石二鳥になるでしょう。
以上を踏まえたうえで、社内教育・研修の担当者にオススメの5冊の本を紹介します。気になった本があれば、ぜひ一度手に取ってみてください。
人材育成の際に「実践主義」や「OJT」という言葉で、現場に教育プログラムの大半を割いている企業も多くあります。現場に通常の業務に加えて新人育成を任せることは、大きな負担になり、教育プログラムの質の低下も懸念されます。
もちろん机上の教育研修だけではなく、実践を伴うことでスキルを習得していきますが、この本では、教育や研修のプログラムやカリキュラムの立案者が実際にイニシアチブをとって進めていくことを薦めています。
それが”ただこなすだけ”の研修を行うことの弊害をなくし、企業の理念や目的を達成するための教育研修にフィードバックできるスパイラルを生んでいきます。
そもそも何のために教育研修を行うのか、今一度見直しブラッシュアップしていくのに最適な一冊です。
今、グローバルな時代がやってきていますが、他社のリーディングケースをモデルに成長するための秘策がこの本には書いています。
一人が教えられる対象人数には限りがあり、会社が大きくなるにつれて、教育研修を横断的に行っていくためには、リーダーを育て定期的に研修していくことが求められます。
そしてリーダーを育てることに一番必要なのは、その企業ならではの理念・ビジョンといった”変わらない大事な想い“をどこまでリーダーの心の隅々まで浸透させられるかに尽きるとこの本では説いています。
各個人のテクニカルマネジメントや教育を画一的にすると、どこかで歪みが生まれる可能性があります。そこでリーダーがその案内人となり、伝導者の役割を果たしてもらう。
特に飛躍的に成長しており、企業の方向性と個々人の方向性がばらばらになりがちなフェーズの企業の教育研修担当者などには、必見の一冊だと思います。
タイトルの通り新人研修ではなく、管理職研修に必要な要素が書かれている本です。
この本では、リーダーシップ理論や管理職やリーダーのあるべき姿や必要な要素についても触れてはいますが、あくまで本の中で推奨されているのは、管理職やリーダーが自分なりの理想像を持つよう考えさせることこそが、管理職研修に必要な要素だと書かれています。
真のリーダーシップは、その組織のそのリーダーと部下の間でしか生まれない物であり、リーダーが自分で考え自分で言葉にし、実践を経てのみ構築されるということを説いています。
管理職研修に必要な設問も記載されており、実際に今、管理職研修を担当されている方だけでなく、今後そのポジションを目指したい、という方にもオススメの一冊です。
教育研修担当になったとしても、すべての分野を担当することは至難の業だと思います。
時にはコンサルタント会社などの専門機関に、ある一定の期間だけアウトソーシングすることもあるでしょう。
本書は、研修講師という観点から、どのように研修を設計構築し、かつ実施していくか、そのノウハウやスタンスが書かれています。
特にグループ研修で、誰と誰の組み合わせが、どのような効果を生んだのかという化学反応を検証するプロセスは、研修担当者にとっても面白い観点だと思います。
プロの技やテクニックを学び、自社内で活かしていくことで良いスパイラルを生むケースもあります。
教育研修担当が学ぶべきことが多い一冊です。
本書は単純なテクニカルマネジメントとしての研修というよりは、様々な階層のキャリアアップに合わせた段階的な研修についての内容になります。
一般社員を4つの「段階」に分け、それぞれのステージでどのような問題をクリアし、どんな行動をすればいいのか、また、どんな行動をしないようにすべきなのか書かれています。
それぞれの段階で育成方法が違うということを分かりやすく説明しており、部下がどの段階か理解せずに接してしまうと、成長の機会損失になることもあると気づかせてくれます。
いかがでしたでしょうか?
教育研修も手法や制度設計にはかなり幅広いパターンがあり、企業風土や環境・リソースに見合ったように実施していく必要があります。
社内教育・研修において人事が果たさなくてはいけない役割も大きいですが、それが会社の今後を左右する分、より重要なポジションになっていくでしょう。
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