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「研修講師のこぼれ話」20話

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2016年02月03日

こんにちは、研修講師の宇田川 摂です!
今回は研修における「事前・事後課題」(前編)についてです。

限られた時間内でどれだけ新しいことを学び取って頂けるか?研修講師にとっても、企業側の人財育成担当にとっても切実な課題かと思います。今回は前編として、キャリア系研修の効果を深めるために実施すべき「事前・事後課題」の効果的な方法について考えてみます。

*後編はスキル系研修についてを予定しております。

 

【事前課題】
ライフラインチャートの事前作成などを通じて、ご自身の過去から現在までの気持ち(マインド)の変化にフォーカスする課題を考えてきてもらいます。
この課題を考えて頂くことで、研修による一般論と自身のキャリアの比較を通じてその延長に位置する未来のキャリアについての思考経路を組み立てやすくなります。
この手の事前課題は作成に手を抜くと研修自体も「他人事」のような話になってしまう危険性を持っていますので、昇格後研修などの研修参加者のモチベーションが高い研修での使用をおススメします。

【事後課題】
研修によるマインドの変化を1週間、1ヶ月、3ヶ月の期間追い続け頂くのが効果的です。マインド系研修は実務や実生活を通じて「ジワジワ」と理解度が深まる場合が多いので、時間を掛けることが大切になります(半年後にフォローアップ研修を開催することも効果的)。

次回はスキル系研修の「事前・事後課題」についてを予定しております。

 

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