自分自身をグローバル化させるにあたり、何が必要か?
この問いに読者の皆さんは何と答えるだろうか?
このブログにおいても度々題材にしている内容だ。
唯一の正解はもちろんない。
企業のグローバル人材育成において、
最近は日本人のみならず、英米などのネイティブスピーカーも含め、
多国籍メンバーでの研修も実施しているが、
増々、強く感じることがある。
それは英語はあくまでもビジネスツールであり、
大切なのは、ビジョンを描く力であり、
そしてビジョンの実現に対してパッションを持てるか
どうかということである。
パッションがあり、それを伝えられる人には、
「一緒に働いてみたい」と思わせる力がある。
英語が上手いからといって「一緒に働いてみたい」と思わせる
共感性が得られる訳ではない。
英語は拙くとも、パッションを感じられる人の方が
周囲の人々を惹き付ける。
例えば、ソニー創業者の盛田昭雄氏の英語スピーチを見ていても
そう感じる。英語は決して流暢とは言えないが、熱を感じる。
だからこそ、ネイティブスピーカーが相手でも人を惹きつけられる。
この数週間、立て続けにクライアント企業での
選抜グローバル人材育成プログラムの成果発表会に
立ち会う機会があったが、キラリと光るものがあり、
見ている幹部がオッと思う人には、共通してパッションが感じられた。
そして英語力は必ずしも高い訳ではなく、
むしろ、当初は低い位置にあった人も少なからずいる。
この「パッション」は決して、派手なジェスチャーで、
熱く語れ、という訳ではない。
見た目や語り口は穏やかでも、本気で思っているか、
どうかが感じられるかである。
ビジョンがあり、その実現に対してパッションを持っており、
そして実現に向けてのステップを構想することが出来れば、
必要なスキルや知識を身に付けようと自分自身を動かすパワーは
大きなものとなる。
それを続けてきたからこそ、英語は流暢ではなくとも、
英語で周囲を惹き付ける共感性を生み出せる。