2020年02月13日 21:41
外からの「働き方」改革・内からの「働き観」改革 仕事柄、昨今のいわゆる「働き方改革」、そして「人手不足時代の人材獲得」について企業の人事担当者・経営者と話し合う機会がよくあります。そこで私が提示する観点の一つが「CPO」です。 ここでいうCPOの「P」は「Philosophy」や「Purpose」を表します。すなわちCPOとは、「最高“哲学”責任者」「最高“目的”責任者」です。 ...
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2020年02月13日 21:41
外からの「働き方」改革・内からの「働き観」改革 仕事柄、昨今のいわゆる「働き方改革」、そして「人手不足時代の人材獲得」について企業の人事担当者・経営者と話し合う機会がよくあります。そこで私が提示する観点の一つが「CPO」です。 ここでいうCPOの「P」は「Philosophy」や「Purpose」を表します。すなわちCPOとは、「最高“哲学”責任者」「最高“目的”責任者」です。 ...
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2018年12月07日 17:27
これまでビジネスパーソンの間では、「成功を目指すキャリア」観が主流だったように思います。「キャリア」という言葉にどこかしら出世や有能さを伴ったニュアンスがあるのもそのためではないでしょうか。しかし、その反動として「自己防衛のキャリア」というものが生じてきました。しかし、人生100年を考えたとき私は、第三の構え方となる「健やかさのキャリア」が必要になってきていると思います。今記事のテーマはそんな「人...
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2018年04月17日 00:27
人間は古来、営々と労働してきました。「労働」というものをどうとらえるか。これは人により、国により、時代によりさまざまです。労働は当初、生命維持のためにやらねばならない苦役という否定的な見方が主流でした。時代が進むにつれ、骨折りとしての労働は次第に多様なとらえ方をされはじめます。 ◆古代ギリシャ~労働は奴隷が行う苦役 古代ギリシャのポリス(都市国家)では、食物を作る農耕作業はじめ労働は奴隷が行い...
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2016年06月03日 13:52
人事・組織の世界で「ダイバーシティ」というと、主には性別や年齢、学歴、人種、働き方などハード面での多様性に目がいきがちです。しかし、考え方や価値観といったソフト面での多様性もまた重要です。また、マネジメントの視点からすると、多様性はそれをどう管理していくか、制度上でどう保持していくかという、やや課題めいたとらえ方になりがちです。しかし、多様性(とくに価値観の多様性)は、実は、学びの場にとっては啓発...
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2016年04月06日 08:47
◆カッツが唱えた「コンセプチュアル・スキル」 管理者に必要なスキルについて日本でもよく知られているものに、『カッツ・モデル』があります。ロバート・L・カッツは『ハーバード・ビジネス・レビュー』(1974年9月号)に寄稿した「Skills of an Effective Administrator」のなかで、管理者に求められるスキルとして、次の3つをあげました。 ・「テクニカル・スキル」 (...
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2016年03月26日 22:16
人財育成担当の方々とのミーティングで、つねに相談項目にあがるのが「ともかく具体的に指示されなければ行動できない社員の行動を変えるためにはどうすればよいか」です。 それは私も若年層のマインドセット研修をやっていてつねに感じることです。講義の内容が具体事例になると反応して話をよく聞いてもらえるのですが、少し話を抽象化して本質論議になると、気が散ってしまい目線が落ちる人が少なからずいます。おそらく...
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2016年03月07日 10:53
「課長、その仕事、成長できますか?」───若手社員の間では、とにもかくにも自分は成長しなくてはいけない、成長しないことが不安だ、と思い込む人が広がっているという。そのあたりのことを榎本博明著『「やりたい仕事」病』(日経プレミアシリーズ)は興味深く描いています。人事担当者の方々にはお勧めの一冊です。 私も若年層の研修を多くやっているので感じることですが、確かに彼らの中で、自己の成長が目的化して...
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2016年02月25日 12:03
「コンセプチュアル思考(conceptual thinking)」は、すでに何か一般的な定義が確立されているものではありません。が、ひと言で表現すると 「その物事が何であるかをとらえる思考」と言っていいでしょう。 「コンセプト|concept」というと、何か企画を起こすときの軸となる考え方を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、それは狭い意味で、この語は本来「つかむ・内に取り込む」とい...
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2016年02月03日 16:13
◆「考える」ことのリテラシー教育 「読み・書き・そろばん」―――世を生きていくための基盤能力として昔の人はこの3つをあげました。こうした万人が修養すべき基盤能力を英語では「リテラシー(literacy)」といいます。昨今、その概念の適用は、情報リテラシー、メディアリテラシー、金融リテラシー、経営リテラシーなど、さまざまに広がっています。 直面する状況や扱う情報がますます複雑になるビジネスの...
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2015年08月23日 11:49
「働くこと」基礎概念講座10 中学生向けキャリア授業~僕らは能力の貯蔵庫だ! 今回は、私が中学生向けに行っているキャリア教育プログラム『“働くってなんだろう!?”を考える』の一部を、あえて社会人・人事担当のみなさまにお届けします。 「働くということ・仕事・職業」に関わる意識をどうつくっていくかは、年齢に関係なく人生の大きな課題です。そしてまた、本質的に重要なことは変わりません。 以下に...
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2015年07月05日 16:36
「働くこと」基礎概念講座9-2 部課長の対話力〈2〉~貢献意欲を湧かせるコミュニケーション ◆指示・命令に劣らず大事なコミュニケーションがある 上司が部下とやりとりするもろもろのコミュニケーションは何のためのものか?―――こう問われたとき、みなさんはどうお答えになるでしょうか。おおかたは「そりゃ決まっている、事業組織においては、指示・命令の伝達が生命線なんだから、そのためにコミュニケーシ...
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2015年05月31日 22:43
「働くこと」基礎概念講座9-1 部課長の対話力〈1〉~上司は「客観的評価」に逃げていないか ◆部下は「正論」より「熱のある話」を聞きたがっている 世の部長・課長は「部下のマネジメント」という名目の下に学習熱心です。さまざまに研修・セミナーを受け、ビジネス書を読み、いろいろな知識・技術を吸収しています。 例えば、部課長は管理職に上がったときに「人事考課者研修」を受け、部下の評価をいかに...
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2015年04月19日 14:22
◆モラルジレンマ~「Aは正しい/Bも正しい」の間で あなたは鉄道列車の運転手だとしよう。いま、高速で列車を走らせている。ところが、ふと前方を見ると、5人の作業員が線路上で工事をしている。電車を止めようとするが、ブレーキがきかない。このまま進めば5人をはねてしまうのは確実な状況である。しかし、その手前に右側へとそれる待避線が目に入った。そこにも作業員がいる。だが、1人だけだ。あなたは列車を...
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2015年04月10日 22:08
◆室伏選手の描いた3段ピラミッド図 あるときテレビの番組で、ハンマー投げの室伏広治選手がボードに絵を描いてインタビューに応じていました。その絵はこんなものでした――― 彼はアスリートとして必要な鍛錬は3段だと言います。 一番上が「skill」(技術)。 次に「strength」(強さ)。 一番下にくるのが「fundamental」(基礎)。 で、理想形は図の左に書いたよ...
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2015年03月28日 10:02
今年も新入社員を迎える季節がやってきました。新入社員研修も始まります。人事部門としては、とにかく必要最小限のスキル&マインドを整えて、配属現場に送り出さねばなりません。私は主に「観・マインド」を醸成する研修プログラムをつくっていますが、本稿ではその観点から、入社から(一般的には)半年後くらいのタイミングで行うフォロー研修について書かせていただきます。 ◆自信喪失・ミスマッチ感をどうフォロ...